累 感想 醜い少女が美しい顔を奪ったとき…面白い漫画となる

今周りに一番オススメしたい漫画の一つが松浦だるま先生がイブニングで連載中の「累 -かさね-」。
自分的には凄く面白い漫画だと思いながら、いまいち知名度に欠ける漫画だから興味を持って読みたいと思ってもらえるように珍しくネタバレ無しで書いていく。

累 1巻

 


 

ストーリー

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容貌の醜さから人に忌み嫌われてきた累。そんな彼女に、女優であった美しき母親が遺した1本の口紅。その口紅は他者の顔を奪うことが出来るという謎の力を持っていた。累はその力を使い、美しき者が享受するすべてを奪う事を決意する。

http://kc.kodansha.co.jp/title?code=1000006460

evening.moae.jp

公式HPで1話と2話が読める。
私は1話から引き込まれたし好きだと思った。

簡単に言えばとても醜い外見を持つ主人公、累が美女の顔を奪って女優活動をしていく話。

それだけで言えばファンタジーでコミカルっぽい感じがするけどこの漫画は一貫してシリアス漫画。
尚且つ醜い見た目がどれだけ不幸で、美しい見た目で人生が開けるかが露骨な程描かれている。

毎回「確実に」面白い!!

まず最初にこの漫画は、累は、「私の感覚」と物凄く合ってて漫画オタクの私的にめちゃくちゃ面白い!
あまりにも面白くて面白くて単行本で追って読むのから雑誌で追って読むのにランクアップした自分的には稀有な漫画。
(私は漫画オタクだけど毎回追って読む程楽しみにしてるのは実はそんなに多くない)

私が雑誌を追って読んでるのは単行本でいえば7巻頃からだけど毎回人を引き付ける次の回が気になるヒキをしながらそれでいて次の回で裏切られる、ということが一度もない。
確実に面白い!(勿論ストーリーが動かない繋ぎ回もあるが)。
私はこの漫画を読んでてガッカリしたことは一度もない。
どういう結末を迎えるのかが全く分からなくて面白くて面白くて最終回まで読むつもり。

登場人物が美しい!

この漫画の大きな魅力。
それは登場人物が美しい!

圧倒的な美女が次々と登場する。

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その中でも4巻から登場するとある重要キャラクターは主人公が「奇跡のような美しさ」と評して感動してしまうのにも思わず納得してしまうような強い意志を持つ絶世の美女。
その美しさは読んで実感して欲しい。

単行本の表紙も毎回絵画のように美しくて見ていて惚れ惚れしてしまう。
また作中に出てくる美女が全員薄幸なのもストーリーを面白くしている。

どこが面白いか

主人公の累やその累の絶対的な協力者や悲劇を背負うもう一人のヒロインなど、鋼のように強い意志を持つキャラクターによってストーリーが確実に進んでいってて尚且つどうなるのかがさっぱり分からない。まるで展開が読めない。

9巻から10巻では誰かが明確に悪いわけじゃないのになし崩し的に全員不幸になっていってて読んでいて辛い展開が続く。
最新話はマジでキツかった。
でもそれでも面白いしこの展開があるから今が盛り上がるんだと素直に納得できる。

統括

好き嫌いが分かれる、というか好きになれない人は興味も持てない漫画だと思う。
個人的には舞台や昼ドラが好きな人が好みそうな漫画だと思った。
どっちかと言えば女性向けかもしれない。

でも私はキャラクター全員含めてこの漫画が大好きだから(この記事はかなりの難産だったけど)この漫画をもっと知ってほしい。
伏線回収も上手いし「ああ…こういうことだったのか…」と納得してしまうし後に伏線だと分かるのも上手く出来てると思った。
簡単に言えば漫画構成力が凄く高い。漫画家としての技量の高さを感じる。

10巻が発売されたらネタバレ感想記事を公開する予定なのでそちらも読んでほしい。


 



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