難民問題から考えるEUの女帝メルケル首相の影響力

世界中を騒がせたヨーロッパ難民騒動。
個人的に難民受け入れ賛成か反対かを表明することは右翼思考を持つのか左翼思考を持つのかを明らかにすることと同意味だと思うから私が難民受け入れにどう考えているかは書かない。

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よって今回は難民問題からドイツ1のVIPでEUの女帝と言われるメルケル首相の影響力を考えてみたい。


 

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メルケル首相はご存知の通り難民受け入れの方針を決めた。
メルケル首相が難民受け入れを決めた結果、ドイツ政府全体で難民受け入れの動きになり、難民受け入れ用の人員や建物が用意された。
そしてドイツ国民が難民受け入れ賛成派反対派に別れ様々な行動を起こした。

難民達の通り道になる国では難民を支援するためにボランティアが集まったり、あるいは難民を通さないようにフェンスが貼られたりと難民についての賛否が分かれ各国の政治家も難民への考えを表明せざるをえなくなった。
本当に大勢の人間に影響が与えた。

今回の難民問題はヨーロッパ中どころか世界中のニュースを騒がした。
規模の大きさ、という意味では21世紀最大の人道危機と言われる今回の事態。

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メルケル首相の難民受け入れは人道的に考えるなら間違っていない、むしろ正しい。
しかしISILのようなテロリストが難民に混じっている可能性も十分ありえるしそれを見抜くのは現状では絶対に不可能。人の隠している思想までは誰にも分からない。

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ドイツ人の税金をドイツ人じゃない人のために使うのか、と言われたらそのことに関しては誰も反論出来ない。
シリア難民だけではない貧しい国から来た偽造難民も存在する。
そして今の世界から考えると一度受け入れた難民を追い出すのは不可能。
ホロコーストの罪の重さからしても許されない。
それらから考えると経済大国であるドイツでも難民受け入れのリスクは大きい。

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その反面メルケル首相の選択で本当に救われた大勢の人々がいる。
その大勢の人たちには子供を抱えた人だって勿論いる。
自分の子供を安全な場所で幸せに育てたいと思うのは人間として当然の欲求で誰にも否定出来ない。
それらの人間として当然の欲求すら自分の国では叶えられなかった人たちにとっては、難民受け入れを決断したメルケル首相は女神のような人の訳でそう考えると彼女の選択は間違っているとは言い切れない。

難民受け入れというのはイギリスのEU離脱と同じで数十年という単位で時間が経たなければどうなるか分からない。
でも確実に結果は出ること

メルケル首相はウィキリークスで流出した資料によるとアメリカ外交官から「リスクを避け創造性に乏しい」と評されていて、世界4位の影響力を持つ権力を持つだけで実際には影響力なんて全然感じたことが無かった。
けれど今回の難民騒動で難民に限らず本当に大勢の人の人生やドイツという世界4位の経済大国を変える程の力を見せて、世界一影響力のある女というのは伊達じゃないって思ったわけ。

今回の難民問題は日本は基本的に無関係だけれど、政治家には本当に国を変える力を持つのだから若い人はもっと政治に関心を持つべきだと思うのよ、ってことを最終的に言いたかったの。


 

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