25才姉竹内愛美容疑者が同居している実の弟21才竹内諒さんを殺しバラバラに解体した殺人事件。
最近母親とこの事件を話して姉と弟はどうするべきだったのかや私たち兄弟について色々と盛り上がったからその時に考えたことを書いていく。
破られた3つのルール
- 生活費の折半
- 勝手に部屋に入らない
- 友達を家に入れる時は事前許可が必要
弟は同居に当たって主に決められてた3つのルールをすべて破っていたらしい。
この3つのルールというのは一緒に暮らしていくことにあたって影響は非常に大きい。
最初は殺してしまうぐらいなら別居すればいいのにと思ってた。
しかしニュースを読むと姉の職業はスーパーアルバイト。
アルバイトの給料ではどこか家を借りて一人暮らしをするというのは経済的に難しい。
例え出来たとしても狭いアパートで家賃の支払いに追われるカツカツの生活となる。
弟もアルバイトの身分、そしてルールも破るようなところや音ゲーに散財するような性格からして姉に家賃援助なんてしたりしないだろう。
自分は家賃でカツカツの生活している一方で、弟は広々とした実家に家賃タダで住み友達を呼ぶなどして優雅に暮らしている。
そうしたら元々別居する理由を作ったのは弟なのにと姉は納得のいかないのも当然だろう。
友達を読んで音ゲーで遊んでいたというのも姉にとっては気に障ることにだったに違いない。
弟も弟の友達も親がいないと精神的に自由になりがちだ。
他人が家にいるだけで人によっては落ち着かないのにその上でうるさい音ゲー。
防音室にもすればまだマシになるんだろうがそれもまたお金が掛かること。
色々とストレスが溜まっていたことも分かる。
だからといって父親から相続した不動産なら半分に弟の所有権があり追い出すことも売りに出すことも弟の同意無しでは出来ない。
仮に弁護士を雇ったからって解決するような問題でもない。
追い出すことも出来ない。
出ていくことも出来ない。
弟のしたことは別に殺される程の重罪では決してないから、殺人はどう考えてもやりすぎではあるし正しい解決法ではないし絶対に許されないこと。
けれどこれは塵も積もれば人間が殺意を持つには十分だと思う。
塵が積もって殺意になり追いつめられた姉がとってしまった行動に私は否定出来ない。
兄弟との関係を考え直した
私は兄弟と比較的仲が良い。
親戚の家は兄妹で数年間全く話していない家庭内別居状態なのに比べて、ここ数年は子供の頃のように怒鳴りあったり暴力を振るい合ったりすることは皆無で、進撃の巨人など漫画の感想を話し合ったりテレビやレンタルDVDを一緒に見たり、まぁ同居人としてそれなりには上手くいっていると言っても良いと思う。
それは互いが大人になったからだと思っていたし、親戚からも驚かれるようなファッションをするような周りに迷惑は掛けないけれど非常識人な私と違って、兄弟は親戚受けの良い常識人で偉ぶったり全くしない基本良い人だからだと思っていた。
でも今回この事件を母親と話し合っているうちに考え直した。
母は中学以降両親共働きの家庭で育ち家事の擦り付け合いで姉、私にとっての伯母とよく揉めたと言っていた。
(ちなみに私はこの伯母とは仲が悪く数年間一度も会ってない、兄弟とは仲良し)
母親は子供には出来る”寛容”が姉妹で対等の立場である姉には出来ないと言っていた。
その気持ちはよく分かる。
私たち兄弟は全員実家暮らしで全員広義の意味で親の扶養に入っているし、私も少しはするけど母親が家事をやってくれるから家事の分担に揉めることも無い。
だから今もし両親が死んだら兄弟と今のように仲良く出来るかというと、とても疑問だということに気付いた。
大人同士が一緒に暮らしていく努力
兄弟間の同居だけではなく結婚もだけれど、大人になってからの同居にはお互い妥協して落としどころを付けていく努力が必要なんだという当たり前のことに気付いた。
無償の愛を与えてくれる親ではない人と同居するには、同居相手にだけ家事をさせて自分は楽しようとすると絶対に上手くいかない。破綻する。
破綻しなくても相手を不幸にすることになる。
長い目で見ればそれはお互い不幸になる可能性が高い。
私と兄弟がこれからどういう関係になっていくかは今の私には分からない。
けれどこれからの関係を考えてもお互い仲良くしあう努力が必要だと今回の事件で思いしれされた。
憎み合うことを避けるためにも。