進撃の巨人 90話 ネタバレ感想 エレン達、遂に海に辿り着く

進撃の巨人90話「壁の向こう側へ」の感想を自分なりに書いていく。
ネタバレ注意。

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最後まで”不戦の契り”に支配されていたフリーダ

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グリシャは元々始祖の巨人を食べるためにレイス家の元に行ったのではなく壁を攻めてきた巨人を殺すよう壁の王に懇願するために行った模様。

「始祖の巨人を操って壁の破壊者である侵略者を殺してほしい」という頼みは真実を知っている人間なら誰もが思うことで、もし今の調査兵団が全く同じ状況になったとしてもグリシャと同じく壁の破壊者を殺すようフリーダに頼むだろう。

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結局ウォール・マリアは陥落し壁中人類の2割を失ったことを考えれば、壁の破壊者である知性巨人は何が何でも絶対に殺さなければならない訳で、いくら戦いたくない、不戦の契りだと言っても「破壊者を殺す」、それすらもする気が無かったのだとしたらどんな人格者であろうとクルーガーの言う通り王じゃない。

グリシャにはフリーダを殺して始祖の巨人の力を奪うだけの理由はあった。

ダイナ生存の可能性が0に

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今回「ウォール・マリア内の巨人は掃討された」と宣言された。
これは殺されるシーンがはっきりと描かれていなかったカルライーターことグリシャの前妻であるダイナ・フリッツのほんの僅かながら残っていた生存の可能性が完全に0になったことを示す。

ダイナはグリシャと共にエルディア復権派となり誇りを託した息子に裏切られ辛い思いし続けたにも関わらず結局彼女自身は何一つ報われることは無く最終的には最愛の人の息子によって殺された。

元々王家の末裔だからと言ってエルディア復権なんて考えずに全てを諦めて身を隠していればとりあえずは安全が保証されていた。
にも拘わらず王家の末裔という思いからかエルディア復権のために立ち上がった。
それは迫害されながら壁の外にいるエルディア人にとっては「真の王家」と呼ばれるに相応しい行動だったかもしれない。
ダイナは考えれば考えるほど哀れで最後の殺され方もあって非常に悲劇的。

もしダイナがて人間に戻ってエレンの存在を知れば最初はグリシャが自分を裏切ったことにショックを受けながらも、最愛の人の息子が「自分たちがこうなって欲しい」と願った通りに育ってくれたことを喜ぶんじゃないか、とか色々考えたりした。

エレンも最初はカルライーターを深く憎みながらもし真相を知ってからは考えが完全に変わったみたいだしIfを色々と考えてしまって切ない。


 

“敵”はマーレ

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ウォール・マリア外に巨人がいなくなった今となっては壁すら必要無いし、方法は何にせよエレンが始祖の巨人の力を使いこなせるようになれれば、大陸までの海底が壁の巨人以下の50メートルより浅いなら、それどころか巨人が溺死すらしないのなら、壁の巨人を引き連れて大陸に行ってマーレを侵攻すれば”敵”を壊滅状態に出来るのかもしれない。

でもマーレが憎き敵でしかないかと言うとそれもきっと違うはず

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上層部はともかく大半のマーレの国民はエルディア人と壁中人類を悪魔の末裔と憎みながらも、根本的な部分では壁中人類と何ら変わりのない普通の人間であるんだろうし、それを敵だと一方的に殺すのは間違っているだろう。
となるとマーレと和平を結ぶのが今後の目的になるのだろうか。

グリシャ達が楽園送りにされたのが20年前。
そして「近年の軍事技術は目覚ましい進歩と遂げている」。
時間が経てばマーレは科学力による高い軍事力を手に入れて壁の巨人を操っても勝てない時が必ずくる。

ウォール・マリア外の巨人はほぼ排除された今まさに、ライナーのような知性巨人だけではなく戦車や航空機をいった強い武器を手にした人間と一緒に侵攻してくる可能性すらある。

クルーガーは始祖の巨人の力を引き合いに東のマーレ敵対国に支援と亡命を呼び掛けていたからそっちから解決の糸口が見えるんだろうか…。

尚壁の外の世界が明らかになった時の感想はこちらになります。

mangaotaku.hatenablog.com


 



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