クレヨンしんちゃん ガチンコ! 逆襲のロボとーちゃん 感想 見て絶対に後悔しない切なさ

クレヨンしんちゃん ガチンコ! 逆襲のロボとーちゃんを見た。
物語の確信に関わる重要なネタバレ注意。

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いや~切なかった!
何はともあれ切なかった!そして面白かった!
面白いという前にまず切ないと思ってしまう。
そのぐらい凄く切ない悲しい展開とラストだった。

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最初はロボットなのに髭が生えてるとことかロボとーちゃんが気味悪くてデザインはまるで好きじゃなかった。

でも途中からはひろしを遥かに上回るハイスペックっぷりを披露していずれひろしに戻るであろうことは容易に想像が付いてたけどこのままロボとーちゃんのままでも良いかもと思うように。
(この時点では私はまだロボとーちゃんの正体は知らない)

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段々原はクレヨンしんちゃんのキャラクターの割にはキャラクターにパワーが足りない。
クレしんのキャラクターならもっとトラブルメーカーでも良かった。
暗黒タマタマのよねの足元にも及ばない。
声優もいまいち下手だったし。

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本物のひろしが登場した時は「こうくるか」って思った。
本物のひろしを見つけた時、どんなに否定してもロボとーちゃんは自分の正体が分かってしまったはず。

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ロボとーちゃんは所詮ひろしの記憶を移植したロボットにすぎない。

同じ人間はこの世に一人しかいらない。
二人のひろしがいるのに最終的には絶対に一人しか存在を認められない

明確な人格と記憶を持っているのにコピーでしかなく本物の自分が存在する、というのは自分に置き換えてみるとかなりキツイ

もしかしたらロボとーちゃんが本物のひろしに対して敵対的だったのはあまりにも残酷な現実を突きつけられて自分の存在を完全否定し立場を奪ってしまうひろしを衝動的に攻撃せざるをえなくてしんのすけの愛を心の拠り所にしたからなのかもしれない。

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ロボットでありながら人間性を抱える彼だから最後が切ない。
壊れかけたロボとーちゃんを見た時、壊れて終わることが分かって段々腹の言う「心をもてあそばれた」一人であることを実感。
(段々腹そんなに好きじゃないけどこのセリフはその通りだ)

その生まれた時から決して救われない運命を背負う彼は家族への愛情としんのすけを守るために最後は自分を犠牲にしていて
ロボットだけど、コピーだけど、
それでも立派な父親であり夫だったと思う。

彼が黒石の最大の被害者だ。

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ロボとーちゃんの形で疑似的にひろしが死んだわけでそれがこんなにしんのすけと同じように切ないんだから前々からずっと思っていたけれどひろしは本当にいい父親なんだなぁとしみじみ思った。

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最後は幸せな家族の映像で終わっていて子供の頃は分からないし考えたこともなかったけどしんのすけとひまわりは欠点も色々あるけれどそれでも愛情深い素晴らしい両親を持つ本当に幸せな子供だということ。

この映画は子供の頃に見て大人になってもう一度見てみたかったな。
きっと違った発見があった。

最近のクレヨンしんちゃんの映画はいまいちパワー不足で面白くないと思っていたけれど(金矛の勇者はつまらな過ぎてビックリした)これはかなりレベル高いと思う。
☆5が最高として☆4ってとこ。
若干テンポが悪いとこがあったからそこが残念。

見て後悔には絶対にならない作品だと自信を持って言える。

この記事はずっと前に大体書き終わってて
テレビ放映された時に公開しようと思ってたのに
すっかり忘れてて、遅れて公開。


 

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